植毛雑学

2018年11月14日 植毛雑学
植毛雑学

そもそも自毛植毛はいつはじまったのか?

植毛がいいとは聞くけれど、それでも不安がある方。
その疑問が生まれるのは、決して悪いことではありません!
大豆に毒がないのは知っているけれど、遺伝子組み換え大豆って、どうなの?
といった疑問など、今まで人は多角的に見て、疑問を抱いてきました。
植毛についても、信頼できるクリニックを選定し、安全に手術できるとなっても、そもそも植毛って?という疑問が出てきてもおかしくありません。

そんな方にこそ知っていただきたい、男性型脱毛症の診療ガイドライン。
これは2010年4月に、日本皮膚科学会が、どの治療が学会として推奨できるかを5段階で評価したガイドです。

治療の推奨度 治療内容
A 強く勧められる ミノキシジル外用(男性5%、女性1%)
フィナステリド内服(男性)
B 勧められる 自毛植毛
C1 考慮しても良いが、十分な根拠がない 塩化カルプニウムの外用
医薬部外品・化粧品の育毛剤の外用
(t-フラパノン、アデノシン他2種類)
C2 根拠がないので、勧められない 医薬部外品・化粧品の育毛剤の外用(セファラチン)
D 行わないように勧められる 人工毛植毛
フィナステリド内服(女性)

このガイドラインにて、自毛植毛は推奨度Bの「行うよう勧められる」治療法という、 科学的根拠に基づいた判定がされています。

自毛植毛はいつ始まったのか?

人気薄毛治療になりつつある自毛植毛ですが、 植毛治療の歴史が実は長いということをご存知でしょうか?

その歴史は、さかのぼること100年以上前の1893年。
ドイツの外科医が頭髪の移植を実施したのがはじまりだと言われています。
ヨーロッパでは、何百年もの間戦争が行われていました。 その中で負傷兵の治療に、皮膚移植をする治療法も取り入れていました。
その延長で、頭髪に皮膚ごと移植する皮膚移植がなされていたのですが、 かなりのリスクにより、発展はしませんでした。 日本では、1930年笹川正男医師、1939年奥田正二医師、1943年田村一医師らにより優れた研究がおこなわれていたのですが、 戦争などの影響で世界に広まることはありませんでした。

その研究が日の目を見たのが1939年です。
この年、奥田正二医師が火傷による脱毛部分に、 皮膚移植による自毛植毛治療を行うという理論を発表しました。
この中で奥田医師は、「パンチ・グラフト」手法を発表しました。
これは、今の自毛植毛の基礎となる研究でした。 この発表により、自分の毛を他の箇所に移植するという概念と、 「頭髪は移植や再生使用が可能」であることが証明されました。

そしてこの研究発表を元に、アメリカのノーマン・オレントラヒ博士が 1959年に男性型脱毛症への治療法として発展させました。 ここから自毛植毛の歩みは、大きく前進していきます。
その後、1970年以降に奥田・オレントライヒ法として世界中へ広がっていきました。

初期の自毛植毛は、パンチ・グラフトと呼ばれ直径4~5ミリ、 20~30本の毛髪を毛根ごとくり抜き、薄毛部分に移植するものでした。
移植毛は20~30本単位であったため、移植後の髪に違和感がありました。 それでもこの手法は1990年の初め頃まで、植毛術式としてポピュラーなものとして、確立していました。

1992年。ブラジルのウェペル医師により、 移植毛が数10本単位だったものが、毛穴単位の植毛に変わり、 より自然な仕上がりが実現できるようになりました。
株分けの作業や手術時間が長くなるなど、デメリットもありましたが、 この技術により、傷跡も残りにくいと言うメリットも生まれました。

この頃になると、自毛植毛についての研究などが多く行われるようになり、 さまざまな方法が開発されていきます。

そして翌年の1993年、アメリカで世界初の国際毛髪外科学会が開催され、 自毛植毛は世界的に広まっていきました。

自毛植毛が多く行われているため、その歴史がアメリカから始まったイメージを お持ちの方も多いでしょうが、自毛植毛の歴史を紐解いた時、治療法の元となる研究は、 日本人医師の手によるものだという事に、驚いた方もいるのではないでしょうか?

現在でも、自毛植毛技術の発展において、日本人医師の研究がいかされています。

医師プロフィール

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