瘢痕性(傷跡)脱毛症で悩んでいる人必見。元々ある傷跡部分に自毛植毛は可能なのか

2018年12月14日 手術について
瘢痕性(傷跡)脱毛症で悩んでいる人必見。元々ある傷跡部分に自毛植毛は可能なのか

怪我や火傷などによって頭皮に傷が残り、そこから髪の毛が生えなくなることを「瘢痕性脱毛症」と呼びます。これは、髪の毛を生成する毛包が外部から強い刺激を受け、破壊されることで引き起こされる症状です。

毛包が消失してしまうと、育毛剤で髪の毛が生えてくることはありません。なぜなら、髪の毛の生まれ変わるサイクル(ヘアサイクル)が止まってしまっているからです。特に皮膚疾患が原因の瘢痕性脱毛症は、放置しておくと脱毛の範囲が広がるケースもありますので、早めの医師への相談が必要です。

 

瘢痕性の要因は後発的なものかどうか

では、瘢痕性脱毛症にも自毛植毛手術は有効なのでしょうか。結論から申し上げますと、後発性の場合には、大変有効といえます。

瘢痕性脱毛症には、怪我や火傷などによる「続発性(後発性)瘢痕性脱毛症」と、原因不明で不可逆性の脱毛が発生する「原発性瘢痕性脱毛症」の2種類があります。原発性瘢痕性脱毛症は続発性瘢痕性脱毛症に該当しない場合に診断されますが、発生頻度は低く認知度も高くありません。

よって、ほとんどは続発性瘢痕性脱毛症といえるでしょう。

瘢痕性脱毛症には抗生物質やステロイド剤、抗真菌薬などが使用され、進行を止める治療が行われます。その後、自毛植毛治療を行うことが望ましく、有効とされています。

 

瘢痕性脱毛症に適した自毛植毛

従来の自毛植毛手術であるFUT法は、後頭部などの頭皮を大きく切開、縫合する必要がありました。そのため、瘢痕を治療するために別の瘢痕を作ってしまうことになり、瘢痕性脱毛症に対して自毛植毛手術が用いられることは一般的ではありませんでした。

しかし近年、親和クリニックなどで行われているMIRAI法のように、メスを使わないFUE法が普及。これにより、瘢痕性脱毛症を自毛植毛手術で治療するケースが増えてきています。

FUE法は、極細径の医療器具パンチブレードを使用して一毛穴単位で毛包を採取します。採取部や移植部に傷が残りにくいので、瘢痕性脱毛症に適しているのです。

しかし瘢痕部は、血流が悪化している状態であることも想定されます。瘢痕は皮膚などが欠損した部分に繊維組織が形成されて、皮膚と置き換わった状態。つまり、毛細血管が通っている正常な皮膚とは違い、血流が少ないのです。また、瘢痕には皮膚に存在する脂腺や汗腺が無いので、健康な頭皮と比べて移植毛の生着率が若干落ちる傾向にあります。

よって、このような部位へは最初から最大数の移植を行わず、少数の株を間隔をあけて移植していくことで毛髪1本1本の血流を確保していき、通常の皮膚と同様、株を移植することができるようになるのです。

 

瘢痕性脱毛症における自毛植毛のチェックポイント

瘢痕は特定の部位のみ、髪の毛が無い状態。よって、目立ってしまうことが多いので、気にされている方も多いのではないでしょうか。

小さいころに頭をぶつけてそこだけ髪の毛が生えないなど、偶に聞くことがあります。

もちろん、このような部位にも自毛植毛は有効なのです。これにより長年、悩んでいたちょっと目立つ脱毛部位を無くすことができます。

ただし、やみくもに手術すれば良いというわけではありません。

まずはしっかりと原因を究明すること。なぜ瘢痕ができたのか。進行を止める治療は何が適しているのか。自毛植毛手術をする際の生着率は高いのか。

医師への相談が欠かせません。

次にクリニック選びです。瘢痕を増やさないよう、FUE法を行っているクリニックが適しています。また、瘢痕箇所は血流が流れにくい状態なので、上手に血流を確保するという考えの方向性を持ったクリニックが安心です。

瘢痕性脱毛症に対する自毛植毛手術は非常に難易度が高く、リスクもあります。しっかりと、原因や生着率を考慮した診断、説明、手法を施してくれるクリニックを選びましょう。

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