毛根組織を移植する自毛植毛。FUT法とFUE法の違いと手術中の痛みは?

2018年12月14日 手術について
毛根組織を移植する自毛植毛。FUT法とFUE法の違いと手術中の痛みは?

薄毛の根本的な治療法は自毛植毛です。自毛植毛は、自分自身の後頭部や側頭部の毛根組織を気になる箇所へ移植します。つまり、手術を伴う外科的治療法。では、自毛植毛の手術に痛みはあるのでしょうか。

自毛植毛の手術、FUT法とFUE法について

自毛植毛の手術は、メスで後頭部の皮膚を切開して頭皮ごと移植毛を採取するFUT法(FOLLICULAR UNIT TRANSPLANTATION)と、メスを使わずに移植毛(毛根ごと)を1株ごとに医療器具パンチで採取するFUE法(FOLLICULAR UNIT EXTRACTION)の2つがあります。

FUT法は後頭部の皮膚をメスで縦2cm横10〜20cmの幅を切開し1株ずつ株分けを行ったあと、気になる部分へ移植、縫合します。FUE法と比べ、費用が安く抑えられるというメリットがあります。しかし、切開から縫合、抜糸まで行うFUT法は侵襲性が高く、患者への

精神的・身体的負担が何よりも大きく、術後の痛みはFUE法より大きいといえます。

また、回復するまでのダウンタイムに1週間から10日ほど要すること、ドナー採取部分に線状の傷跡が残ってしまうことなどもデメリットです。

一方、FUE法は医療用のチューブパンチで株を採取するので、1つ1つの傷跡が1ミリ以下と非常に小さく、目立つ傷跡ではありません。1株ずつ丁寧に採取するので、FUT法よりも手術時間はかかりますが、縫合や抜糸がないため日帰り施術が可能、術後のダウンタイムは個人差にもよりますが2、3日程度です。この点が評価され、現在ではより多くのクリニックで取り入れられている手法です。

FUE法は身体への負担軽減を何よりも第一に考えた術式といえます。

 

FUE法の工程、痛みは?

自毛植毛の手術は局所麻酔で行います。局所麻酔は非常に細い針を使用し、手術中の痛みを和らげる処置を施します。

続いてグラフトの採取。移植に必要な組織を切離できる最小サイズの0.8mmのチューブパンチで採取していきます。この時は麻酔が効いているので、痛みを感じることはほとんどありません。

移植する株を採取した後は、移植箇所に株を植えるためのホール作成です。採取時より、小さい直径0.6mmの極細チューブパンチでのホール作成となるため、定着率を高めます。

最後の工程はインプラント。空気圧を利用したインプランターで採取した株をホールへ移植します。

0.6mmの細いホールに0.8mmの株を移植するので、ホールと移植株がピッタリと塞ぐことができ、定着率が高まるのがこの術式のポイントです

(クリニックによっては、ホールの大きさより株の大きさが小さい場合もあり、この場合、移植株は不安定でぐらつきますので、定着率も低下します。

この点は事前に確認した方が良いでしょう)。

なお、各工程の間、患者の必要に応じて休憩を取ることも可能で、軽食が摂れるクリニックもあります。

常にリラックスした状態で手術を受けることができるクリニック選びが重要です。

 

FUE法は高度な技術と高性能医療器具が必要

精神的・身体的負担の少ないFUE法ですが、株(グラフト)採取から移植(インプラント)まで非常に高度な技術が求められます。

特にグラフト採取では、1つの毛穴から、2、3本生えている株を目視し、細胞を傷つけずに採取する繊細な技術力が求められます。さらに、ホール作成で使用する0.6mmという非常に細いチューブパンチやインプラントで使用するインプランターなど、高性能な医療器具も必要不可欠です。

FUE法はFUT法と比較して、

術中術後の痛みが抑えられますが、高度な技術と高性能な医療器具を要するので、受けられるクリニックが限られます。

痛みの少なく、効果的な施術を提供してくれるクリニックを選ぶために、そのための技術力があるかを事前に確認しましょう。

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