効果が見込める薄毛対策は薬?カツラ?増毛?マッサージ?植毛?手術の種類や違いも徹底解説

2018年12月14日 手術について
効果が見込める薄毛対策は薬?カツラ?増毛?マッサージ?植毛?手術の種類や違いも徹底解説

薄毛の対策や治療には様々な方法があります。手軽なものは薬による対策で、薬局や通販で購入可能な発毛剤、育毛剤です。また、AGAクリニックなどでは、内服薬や外用薬を使った投薬治療、注入治療が行われています。

薬は後退を防ぐが根治に至らない

近年話題となっているのが、血管拡張薬として開発された外用薬ミノキシジルです。この成分は国内で、発毛効果が医学的に認められています。しかし、効果が認められているのは頭頂部の薄毛に対して。おでこの生え際は薬が効きづらいといわれています。また、ミノキシジルは頭皮の痒みや循環器系への副作用もまれに報告されています。

では、AGAクリニックに見られる投薬治療、注入治療はどうでしょう。これらの治療法は産毛など、少しでも毛が生えている人向け。すでに失われた毛を再生することは難しく、CMなどで紹介されている成功事例は、かなり効果の出た個別事例をピックアップしたもので、ごくわずかです。

薬による対策は、髪の毛の後退を防ぐ手段としては有効ですが薄毛の根本的な治療ではありません。

継続することでコストがかかる対策

カツラの使用は、確かに即効性のある対策ですが一時的なもの。発覚への不安がつきまといます。また、カツラは費用的にも結構な費用が掛かります(一般的には50万円~となります)。さらに、カツラを使用することで既存の毛に対する負担も多少なりとも増えてしまうのが現状です。

増毛も同様。増毛は既存の毛に人工毛を結びつけます。したがって髪の毛が伸びると、根元の結び目が「浮く」「ほどける」といったトラブルを招きます。

また、結びつけた毛への負担が増え、抜けやすくなるリスクもあります。

育毛サロンなどで行われる頭皮マッサージは、薄毛治療効果の医学的根拠がありません。効果は個人差によって大きく違い、実感できないケースがほとんどです。

また、薬、カツラ、増毛、マッサージは継続しなければなりません。例えばカツラは、交換とメンテナンスを要します。本体800,000円を10年間で5回交換し、毎月10,000円のメンテナンス費がかかると想定した場合、コストは500万円を超えてしまいます。

継続しなければならない対策は、膨大なランニングコストがデメリットとなります。

1度の手術で根治を目指す“自毛”植毛

自分の「髪の毛を生やす」となると、効果が見込めるのは「自毛植毛」のみです。

植毛には大きく分けて人工毛植毛と自毛植毛の2種類がありますが、人工毛植毛は自分自身のものではない化学繊維の毛を移植します。これは頭皮へ悪影響を及ぼす恐れがあり、アメリカでは法律で禁止されています。日本でも皮膚科学会の薄毛治療ガイドラインで推奨度D(行わないことを薦める)とされています。

つまり、1度の手術で生涯にわたり自分の髪の毛が生える植毛は、現時点で「自毛植毛」のみです。

一般的に自毛植毛は、AGAが発症しづらい遺伝子を持つ後頭部、側頭部の皮膚を気になるところへ移植する外科的治療です(驚くことに万人の後頭部は良く注意してみると薄毛になっていないのです)。自身の細胞を移植するので、安全かつ自然な状態でボリュームアップした毛髪を維持。1度の手術でメンテナンスは不要。半永久的に髪の毛が生えるという仕組みです。

自毛植毛の手術はFUT法とFUE法がある

自毛植毛はメスで後頭部の皮膚を切開し、頭皮ごと移植毛を採取するFUT法(FOLLICULAR UNIT TRANSPLANTATION)と、メスを使わずに移植毛(毛根ごと)を1株ごとに医療用のチューブパンチで採取するFUE法(FOLLICULAR UNIT EXTRACTION)があります。

メスで後頭部の皮膚を切開し、移植するFUT法は古くから使用されている手法ですが、後頭部に目立つ傷跡が残ります。術後の痛みが比較的強いのもデメリットとして挙げられます。

反対に、傷跡が目立ちにくく痛みも少ないFUE法は最近注目されている手法です。縫合、抜糸が不要で日帰りで行うことが可能。特に電動パンチを用いたFUE法は仕上がりも自然で、患者の負担が大きく軽減されることで、現在はこちらの施術が主流になっています。

しかし、FUE法はFUT法と比べて繊細な手法です。非常に細い器具で株を採取しないと、患者の負担は軽減できませんし、このような細い器具での採取にはかなりの経験、技術が必要になります。逆に、太いパンチで採取しようとすると傷跡を大きくしてしまいます。高性能の専用機器と医師の技術や実績などが必要不可欠で、どのクリニックでも受けられるものではありません。

ロボットによる植毛手術は信頼できるのか

手術費を抑えるため、ロボットによる植毛手術を実施するクリニックもあります。しかし、1mm以下の株を採取するという繊細な作業はロボットにとって非常に難しいのが現状です。採取の際に株を傷つけると、移植後の定着率が低下してしまいます。

薄毛対策は、半永久的に髪の毛が生えることを第一に考えるべき。身体的、精神的負担、コスト面から鑑みても自毛植毛という選択肢は非常に効果的かつコストパフォーマンスにも優れています。

自毛植毛の手術はFUT法とFUE法の双方のメリット・デメリットを考慮し、自分に合った手術をすることが大事。特にFUE法で効果を見込める可能性が高いのは、熟練された技術と豊富な経験を持つ医師による手術によることが前提となります。

医師プロフィール

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